愛しいカンケイ
みなさまへ

【2014.11.22 Saturday 07:21
空色庵の「愛しい関係」を読んでくださっている皆様!

長い間、更新もできずにこの場をほったらかしにしてしまい、
申し訳ありませんでした。

この機会に、あの機会にと書き出せば、
その度に忙しさに吹き飛ばされていました。

はい、確かに40歳をすぎ、仕事が忙しく、
娘が心身健康にティーンエイジになり、
パートナーをも大変順調でといえば、めでたきこと。
でも、やりっ放しはいけませんね。

確かに、始めあれば、終わりありですので、
終わりを告げたほうがいいのかと思うこともありました。

でも、私のちょっとしつこめな性格が、
引きとどまってしまいました。
始めたときから、変化もしているのだから、
変化をアップデートしていこうと思います。

まず、ワタクシのウェブサイトというものができました。
というのも、仕事はライターだけ、とこだわらりきれない私は、
興味のある様々なことに、ついつい関わり、
すっぽりと深く入り込んでしまうわけです。
すると、じゃあ、どんなことをしてるの?と
興味を持ってくださるお仕事先も多く、
ウェブサイトを持ちなさいと諸先輩、関係各方面につつかれ、
やっと、時間をねじりだして、作ってみました。
とってもシンプルです。
よかったら覗いてみてください。

http://aijinguji.wix.com/ai-jinguji

また、来月から某ウェブサイトでマウイ島を中心に
ハワイの魅力を私の視点からお届けするミニコラムを
担当することになりました。
毎週日本の土曜日に発信しますので、
こちらにも紹介していきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


 
author : jingujiai
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夏の胸騒ぎ

【2013.04.27 Saturday 04:20
 マウイはすっかり初夏です。
冬の雨季の間に降った雨を大量に染み込ませた大地が
今、ぐんぐんと植物を育てているのが目に見えます。

といっても、私に見えやすいのは食べ物、
ということで、マンゴー!
山梨生まれの果物フェチのワタクシが予想しますには、
今年はここ数年にないほどのマンゴーの季節が
やってくるに違いないのです。
島中のマンゴーに例年にないほどの花がさき、
どうやらちゃんとうまく実になったようで、
小さなマンゴーたちがぶらんとぶらさがってるな
と思ったら、それがどんどん膨らんできているんですねー!

このマンゴーたちはラハイナから

ハワイに旅行された方で気がついた方も多いと
思うのですが、常夏ハワイのトロピカルフルーツ
といっても、やはりそれぞれ旬があるのです。
バナナやパパイアなどは比較的一年を通じて採れますが
みんなが食べたいマンゴーは夏のみ。
マンゴーの種類や、その年の天候などで
ときどき、年に二回ほど実をつける木もありますが、
ハワイで採れるマンゴーの旬は夏なのです。
もちろん、旅行者の方が楽しめるように、
お店やレストランなどでは、
メキシコなどからの輸入品マンゴーをおきますけれど。

ハワイには約60種類以上のマンゴーが育っていると
いわれていますが、私のお気に入りは何といっても
ヘイデンという種類のマンゴーと、
あとはマプレフという種類ですね。
ヘイデンは種が小さめで濃厚なオレンジ色の果肉、
香りがとにかくよくて、果肉もジューシーですが、
香りを食べてるような気分にもなって、
食べてると、五感がフル活動するんです。
マプレフは果肉が濃い黄色、
ヘイデンの第二世代として育てられたマンゴーなので、
味は似ていますけれど、繊維が少なく、ジューシー。
私はこのマンゴー親子が大好きなんですよね〜。

と、いきなり、食べ物のことではじめましたが、
2013年が無事にはじまって、もう三分の一。
起承転結の「起」は終了というわけで、
昨年の終わりにたてた2013年の目標とやらを、
片目つぶって見てみれば、
うーむ、まあまあだ、とちょっと安堵。
そして、両目をあけてみれば、
んー、ここはもっとこう、あれはもっとここが、
と、でてきましたよ!

でも、ぶつぶつと口には出さないんです。
もし、出すとしたら、具体的に、
「私は、○○を○○したいので、○○します」
そのほうが、やるときは、やるという
私の性格にあっているんですね。

例えば、私は、雑誌や新聞、ウェブサイトなどの
ライターもしますし、メディアの取材コーディネートや
イベントやプロジェクトのコーディネートもします。
イベントやミーティングでの現場での通訳、
原稿をいただいての翻訳の仕事もします。

フラダンサーとしては、踊ることもあれば、
ハーラウで管理している土地を維持するための仕事を
しているときもあり、ワークショップやイベントの
お手伝いもあります。

マウイ・アート&カルチュラル・センターにて

家では家事と庭仕事もありますね。
結構盛りだくさんなのです。

家で採れる野菜たちは、美味しい〜

ところが、最近新しい種類の仕事が本格的に
継続的にやってくるようになりました。
それは、家具や、家のなかの棚などの修復の仕事です。

島である以上、マウイ島で家具を買うのは
リーズナブルではありません。
質の高い家具ではないものでもかなりの金額がします。
なので、すでにある家具を直して使ったり、
リモデルするのは、賢い方法ですよね。
家の棚やカウンターなどの建築材も同様です。

我が家の家具も、新品のものをお店から買ったのは
私達のベッドとソファーだけです。
知り合いから譲り受けたり、作ったりしたものが7割。
でも、それらを見た知人が、
どこで買ったの?と、びっくり。

テーブルはやっぱり木が一番!

そこで、私が修復する前の状態の写真をみせたら、
さらに驚き、仕事を依頼をくれるようになったのです。
素材にあった研磨の道具や塗装の材料、
家具のサイズを変えたり、調節をするための道具など
だんだん詳しくなってきました。

家にもともとあるダイニングテーブルや椅子、
使い古されたようにみえるキッチンの棚、
ちょっと手間と愛情をかけると、
すっかり見違えるんですよ。

うれしいのは、私がキッチンの棚を
リモデルさせてもらった家のお客様が、
そのあとご自分で窓枠や壁なども工夫されて、
ものすごく素敵なキッチンになったお礼の連絡を
くださったことですね。

と、ワタクシ、すっかり、
家具修復屋さんのようになっておりまして、
頭にペンキつけたまま、娘のお迎えにいったりしてます。

最近のお仕事のひとつは階段でした

子どものころから絵を書くのは好きでしたし、
油絵を習ったりもしましたけど、
なかなか続けられず、でもあとで時間ができたら趣味で
また絵を書こうと思っていたのですが、
うーむ、まあ、筆もって、ペンキもって、
それに近いかな〜、という状態になり、
これもまた、よし、としましょう。

ハワイの初夏というと、6月からはじまる夏休みの前、
学年末や卒業シーズンの忙しさもあります。
娘は6年生の最終学期なので、
いろいろなプロジェクトの仕上げが多く、
時間を計算する感覚がうとい娘はいつも、
時間を忘れて熱心に作業しすぎて、後が大変。

先日は半年かけてした社会科のプロジェクトで
子どもたちが自分たちのなか流れる血、民族性のひとつを
とりあげて、その文化全般のリサーチを行ないました。
16人のクラスメイトが重ならないようにそれぞれ選らび
16の民族がプロジェクトになり、
一般的な概要、地理や歴史などのエッセイからはじまり、
その文化を象徴する言葉でAからZまでの
アルファベットブックを作ったりもしました。
そのなかでも子どもたちが楽しんだのは、
「食」に関するプレゼンテーション。
100%日本人の娘は当然、日本を担当したので、
プレゼンテーションは巻き寿司の作り方でした。

いつもは食べてるだけだった娘が、
作り方をまとめ、プレゼンテーション用のボードを作り、
当日にする作り方のデモンストレーションのために
何回も巻き寿司を作って練習。

娘のアイナは大好きな梅キュー巻きを作成

我が家でも数日、ディナーは巻き寿司の固まりが
テーブルにのぼり、「巻き寿司を上手にきるのは
難しいね〜」「ちゃんと寿司酢をしっかりつけて
巻き寿司を閉じないとね〜」といいながら、
混ぜ寿司にもみえる娘の試作を食べました。

娘といいコンビなのがパートナーのPT、
不動産会社で、プロパティマネージメント、
つまりは差配さんの仕事をし、
平日はぐったりしていますが、
娘の試作寿司にあわせて、休日になると
魚やら、ロブスターやら、貝をとってきてくれます。

スピアフィッシングの記事は
アロハエキスプレス6/20売の私の連載でも紹介

私も先日は久しぶりの穏やかな海にさそわれ、
もぐってきました〜。
海のなかって、やっぱりすごい……、と
海草のなかに魚と一緒に鼻をつっこみ、
さわさわと海草に顔をなでてもらってきました。
冬の間の荒い海のなか大きく育った魚たちをみて、
ちょっと安心をしたりもし、
夏のはじまりをさらに感じた週末でもありました。

みなさんの夏ははじまってますか?
日本の夏ほど風情のある夏はないですよね。
私は今年の夏にいままで考えていたプロジェクトを
始動する予定なので、ちょっと夏が楽しみ。
「起」のあと、「承」「転」のあたりを
踏ん張らないと、「結」ができませんものね。
お互い、がんばりましょう!
















author : jingujiai
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Happy Holidays !

【2012.12.07 Friday 09:46
ビーチサンダルをはいたサンタクロースが飾られ、
椰子の木もクリスマスの飾りをつけてすっかりお粧し、
町角や家々の雰囲気がすっかりホリデーめいてきました。

我が家にも昨日クリスマス・ツリーがやってきて、
さっそくツリーの横に陣取った娘は、本を読みながら、
本物のツリーのあの香りにご満悦。
香りで覚える季節の行事は、日本も同じですよね。


私は十二月前半は、日本向けの仕事が
年末に向けて忙しいのが定番、
子どもたちは学校や習い事がほぼ月の半ばに
終わるので、これまた用事が満載。

特にマウイ島では「ナー・メレ・オ・マウイ」という、
マウイ島の歌をテーマにした、小学校から高校生までが
参加する合唱コンクールがあり、
娘の学校はほぼ例年出場するのですが、
中学生になったばかりの娘、最前列で歌うことになり、
大変はりきっております。


夏のはじめに小学校を卒業し、
小学校卒業祝いと約二ヶ月もある夏休みをかねて、
日本に四回目の一人旅をした娘は、
夏の終わりにすっかり大人顔になって、
中学校生活をスタートしました。

マウイ島は何故かたくさん小学校があるわりに、
中学校が少ないため、どこの中学校もかなり大規模。
娘はクラ・カイアプニというハワイアン・イマージョン
プログラムに所属しているので、一クラスのみ。
クラスメイトも幼稚園からほとんど変わらず、
顔見知りの先生に囲まれ、のほほんとしているのですが、
ランチタイムばかりは、大勢の中学生に囲まれるらしく、
中学校初日はランチを食べそびれて帰ってきました。

どうやら、生徒はすべてバーコード入りの学生証があり、
親が払うランチ費用はすべて生徒のアカウントへ、
ランチを食べるカフェテリアではバーコードをスキャンして
ランチ代を払うというわけです。
娘のいた小学校は彼女たちのハワイ語のクラスと
もうひとつの普通クラスしかない小さな小学校だったため、
バーコードの必要性はなく、アナログ運営でしたから、
学生証、バーコード、スキャン、の三拍子に
すっかり調子がくるったようでした。


思い出してみれば、娘が小学校にあがったとき、
初日に家に帰ってきて言ったのは、
「ランチをベルがなるまでに食べ終わらないと、
ランチを捨てないといけないの!」でした。
私と同様に食べるのが遅く、幼稚園のときは、
遊び時間になっても食べてるのんびり屋だったので、
それは大きなカルチャーショックだったようです。

小学校の初日のときも、中学校の初日のときも、
ランチを食べそこねて、お腹はすいて、
家に帰って少しほっとして、食べそびれの文句言って、
私は急いで娘のお昼ご飯を温めてあげるという、
繰り返しというわけです。

ホリデーのシーズンは忙しくて、の一言を飲み込み、
季節が変わらず巡ることを、感謝したいと思います。

さて今年、いつもと違ったホリデーシーズンの
はじまりがありました。


十二月一日に「レイ・オブ・アロハ」、
私の所属しているフラ・ハーラウの
パーウー・オ・ヒイアカのファンドレイジング
イベントがあったからです。
年に一度のファンドレイジングとして、
半年ほど前から着々と準備が行なわれ、当日は、
フラ、ミュージック、詩の朗読、ギフトショップに加え、
毎年このイベントに場所を貸し出してくださる、
私の大好きなベッド&ブレックファスト、
オールド・ワイルク・イン・アット・ウルポノが
準備をしてくれる食事とデザート。

どんなイベントであったかは、
私が語るよりも、私が招待したゲストからの声を
お伝えしたほうがいいかもしれませんね。

「フラダンサーがテーブルのすぐ横で
いい香りのするレイをまとって踊る、
はじめから終わりまで続いたハワイアン
ミュージック、マウイ島の曲、クリスマスソング
ドン・ブランディングの詩はどれも心に響き、
心のこもった食事はどれもお腹にやさしく、
ギフト・ショップでは手作りの品々が並ぶ、
リリコイ・バター、ハーブで作ったリース、
クリスマス・カード、どれもここでしか買えない。
歴史あるオールド・ワイルク・インの敷地のなかで
まるで時間がとまったかのように、
“もてなし”の心を目で見て、耳で聞き、
ただただ心と体をそのなかに浸したような感覚、
涙がこみあげてばかりで、サングラスが外せなかった」


私が今年六月に引っ越しをしたことは、
このブログにも書いたかと思うのですが、
大家さんのボブとエロイサを招待したのです。
これはボブからのコメント。
70歳のボブと私の両親と同い年のエロイサは、
朝早くから庭のお掃除をはじめる働きものの夫婦。
家で原稿を書く私のために、私の机から見えるところに
花をうえ、部屋に飾る花をかかさず届けてくれて、
庭で野菜や果物を育ててはシェアしてくれる
私たちの毎日を支えてくれている大家さん。

Happy Holidays !
十二月のこのひと月、この言葉が飛び交うことは、
私たちの一年間のいろいろな出来事を、
すべて温かい何かに変えてくれる時間なのかもしれません。


私の大好きだったクム、
アンティ・ケアラは大のホリデー好きでした。
ホリデーの準備は十一月からはじまり、
クリスマスはツリーを五本も飾り付けるほどの懲りよう。
彼女は家族が集まるHappy Holidays を
何よりも大事にした人でした。

「レイ・オブ・アロハ」の前日、
それぞれが身につけるレイを準備をしていたとき、
娘がふとこう言いました。

「プルメリアの花のレイがいいな。
アンティが好きだったでしょ」

その日、私はレイをすでに六本作っていました。
それはミュージシャンのためのレイでしたから、
私と娘の分では、これからというときでした。
夕方になりはじめ、これから花を取りにいくよりは、
家のティ・リーフでいいかなと思いはじめたとき、
娘からのこの言葉。

「そうだね、アンティも一緒に連れて行こう」

車を走らせて、近所をまわると、
プルメリアの花が一番少ないこの時期に、
桜色をした大きなプルメリアの花を咲かす家を発見。
さっそく家のドアをたたくと、家の方が
喜んで花をとらせてくれました。

夜、娘と一緒にプルメリアの花のレイを二本、
プルメリアの花飾りも作り、大満足。
桜色のプルメリアのレイはイベントの当日、
一日中しゃっきりと美しく、甘い匂いを漂わせました。

イベントも終わり、片付けをしているころ、
ハーラウでも指折りのレイ作りの名人で、
当日は一日中クリスマスリースやレイを
作り続けたキャシーが、
「愛のプルメリアのレイとヘア・ピース、
今日一日中すごくきれいでいい匂いだった。
上手に作ったわね」と褒めてくれました。
彼女の作るレイに比べたら、
糸を通すだけのプルメリアのレイはシンプルな作り、
私はすっかりうれしくなってしまいました。
キャシーは、レイの細工だけではなく、
花を選んで摘んだこと、花の美しさを保たせるコツを
生かしたことなどを褒めてくれていたのですから。


誰かに心をこめて、「レイ・オブ・アロハ」、
今年一年間の感謝を伝える十二月に、
できるだけたくさんの人に、物事に、感謝の言葉を
伝えていかなくてはと心に誓う今日でした。
author : jingujiai
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暑中お見舞い申し上げます!

【2012.07.09 Monday 05:08
 マウイでもやはり7月に入ると
夏本番という感じがします。

たわわに実ったマンゴーが色づき、
今年はライチの当たり年のせいか、
サクランボの木かと見間違うほど鈴なり。
果物好きの私に親愛なる友人たちから
マンゴー、ライチの差し入れが!


空色庵の読者のみなさまに、
夏のご挨拶をしなくてはと思いつつ過ぎた6月、
なんと、ワタクシ、引っ越しをしていたのです。
住み慣れたワイルク周辺を離れ、
ハレアカラの裾野、マカワオという高原の町へ。

娘が5月に無事、6年間通ったノースショアの
パイアにある小学校、Kula Kaiapuni ma Pa'iaを
卒業して、8月からはマカワオにある、
Kula Kaipuni ma Kalamaへと進むこと、
そして、PTと娘との三人暮らしを始めようと、
マカワオの家に引っ越して一ヶ月、
やっと落ち着きはじめました。

盛大な卒業式は笑顔と涙でいっぱい!

マカワオは私の好きな町のひとつ、
長年愛用しているスキンケアアイテムを
調達したり、友人のお店を訪ねたり、
大好きなイタリアンレストランのカサノヴァで
ランチをしたり、マウイで一番、
いえいえ私的には世界で一番のドーナツを売る
コモダベーカリーに立ち寄ったり、
お世話になっている薬局をのぞいたりと、
月に数回は足を運んでいた場所なのですが、
やはり、住んでみるのとは違いますね。

まずは、空気がいい!
いい匂いの空気を吸ったり、吐いたりするだけで、
心身満たされるわけですよ〜。

ベッドルームの脇の池に咲く
トーチジンジャーを住処にしてる先住人

ハレアカラの裾野には、
マウイの人々に昔から愛されている雲があり、
雲から降る雨があり、風があり……。
その雨と風を眺めるだけではなく、
そのなかに暮らすことはとても幸せなことです。

新居は、大家さんのボブとエロイサの家の
百数種類もの植物と池や滝のある敷地内。
オーガニックの野菜畑をシェアしてくれる
エロイサのもと、ただ今、野菜作り、
ハーブ作りを勉強中です。
家で食べる分の野菜やハーブは畑から、
果物をお庭から。以前から、何でもある場所に
暮らして、何でも買って食べていることは危険と、
いろいろ挑戦してはきましたが、ここにきて、
実地で学ぶ経験を与えてもらえるなんて!

夏の色鮮やかな野菜たちに食欲がわきますね!

PTが突いてきた魚!

毎日、こんなに健康的な食事ができるとは……、
と感動しながら、引っ越し体験を振り返り、
石橋をたたきながら渡る私が、
珍しくも熟考したこの挑戦にまずは満足。
考える私を稀に見たであろう家族と友人が、
思いもかけず、強く背中を押してくれたこと、
ありがとうの気持ちでいっぱい。
11年のマウイ島暮らしが、
またさらによきものになっていきそうです。

みんなで作ると美味しい!

娘のアイナは今は日本、
小学校を卒業のお祝いにプレゼントした日本滞在、
存分に楽しんだようで、来週には戻ってきます。
娘の長期日本滞在は今回で4回目、
一人で日本に行くのもすっかり慣れたようです。
六週間、離れていたのですが、
長かったような、短かったような。
子どもって少しでも離れていると、
毎日見てると見えない成長が見えるんですよね。
とっても、楽しみです。

娘が5歳のころ、私が日本にいる娘に電話をして、
「元気にしている?」と聞くと、
「マミー、アイナは元気だよ、
あのね、相変わらずじゃないんだから!」
と言ったのを昨日のように思い出します。
私はお腹が痛くなるほど笑いをこらえ、
「あらそう、それはよかった!
日本語、たくさん覚えてよかったねえ」
というのがやっと。
「相変わらずです」が口癖の大人たちへの
カウンターパンチでした。

さて、みなさんも、夏を楽しんでくださいね。
日本の夏は、世界で一番美しいと
私は思ってます!

毎年夏にお仕事させていただいている
私が尊敬する落合恵子さんのクレヨンハウスの「くよーん」
子どもと一緒に暮らすように楽しむ夏の旅、
マウイ編をご紹介させていただいてます!


author : jingujiai
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はじまりはいつも善しと信じて

【2012.03.07 Wednesday 09:56
一月、二月などの、一年のはじまりの時期は、
ただでさえ変化が多く、新しいことのはじまる時期。
今年は辰年のせいか、その度合いが強い様子。

実は、私はいつも、一月はできるだけ
ゆっくり動こうとするんです。
気が短いのを特別に治療しようというわけでも、
石橋をたたきながら渡って起こった数々の失敗を
強く反省しているわけでもないのですが、
何となく、様子をみてみたいという気分になり、
一年という時間に自分の力配分をする感覚。
一月は準備をする月、二月は動きはじめる月、
二月生まれの私は、二月こそ事始めの月なり、
と思っているわけです。

ワイヘエのタロ畑の掃除は、ハーラウの活動の事始め

さて、まずはダンサーとしての事始めは、
長い間培ってきたアンティ・ケアラのスタイルではない
スタイルを学ぶことによって、二つのスタイルを
踊り分けることのできる力を身につける、
という挑戦のはじまり。

みなさんもご存知のように、
フラにはカヒコと呼ばれる古典、
アウアナと呼ばれるモダンの二つのスタイルがあります。
これは目に見えて明らかな違いです。

次にいえるのは島ごとの違い、
フラという文化が古代においても、
現代においても島ごとに成長が違うことによって起こる
スタイルの違いですね。

そして、フラ・ハーラウ(フラを学ぶ場所)、
クム・フラ(フラを伝承する師)による違い。

私が長年踊ってきたのはケアラ・クコナ、
アンティ・ケアラのスタイルです。
彼女が天国に旅たった後三年間も、
そのスタイルを守って踊ってきました。

今年、私がはじめたのは、
ホークーラニ・ホルトのスタイル。
アンティ・ケアラと深い友情で結ばれていた
アンティ・ホークー、私にダンサーとして学び続ける機会、
新しい挑戦の場所を与えてくれました。

アンティ・ホークーはマウイ島のクム・フラとして
パーウー・オ・ヒイアカというハーラウを率いるクム。
ハーラウの活動はもとより、
コンペティションの主催や審査、
ワールド・フラ・カンファレンスのような
フラ・コミュニティーの成長を育む行事、
ハワイ語の教育機関の育成、
そして、数々の賞を受賞した舞台「カへキリ」のような
フラ・ドラマの監督としても活躍し、多忙を極めるのに、
娘のアイナの水泳の大会の結果を楽しみにしてくれるような
愛情がいっぱいの人です。

マウイ島ノースショア、ハイクの日曜日

ダンサーとしての挑戦はいままでいろいろありました。
レベルの高い踊りを学ぶとき、様々なコンペティション、
報酬を得てステージで踊る事、毎晩ショウで踊るという事、
体力や怪我、苦手な分野の克服、時間、経済状況……。

今回、二つのスタイルを踊り分けること、
新しい挑戦です!

一月からはじめてみましたが、簡単に言うと、
今まで自分が持っていたものを一回バラバラにし、
新しいものと一緒に二枚の違う布を織る作業ですね。
とっても大変ですし、踊り継ぐ者としての責任も
重いのですけれど、楽しいです。
ダンサーの方で、ブログを読んでくださる方も多いので、
また書いていきたいと思います。

そして、はじめての家探しもしてます!
私のはじめての家はキヘイ、そしてワイルク、
そのときはマウイ島の暮らしはじめて間もなかったので、
娘のお父さんまかせにしていたのですが、
今度はパートナーのPTと一緒に本格的家探し。

まだ数軒して見てませんが、
この島には本当に様々なライフスタイルを持つ人がいて、
家探しのなかの出会い、なんだか勉強になります。
二人でいろいろ考えて話し合う作業も面白いです。

昨日、家を見せてくれたご夫婦とはすっかり意気投合、
結局、地理的な条件や、
自分の部屋がほしいと夢見る娘の気持ちを
大切にするために、家をお借りすることには
ならなかったのですが、新しい友人としての関係が
はじまりそうだったり。

PTから私が学ぶのは建設的な考えとか、計画性とか、
私にないもの。とても、必要であります。(笑)
パートナーとの人間関係を学ぶことって、
私の課題なんですよね。
みなさま、ご教授くださいませ。

魚をとったら、美味しく感謝していただきます!
神様って本当にクリエイティブ!

LOVE、WORK、HEALTH、
PTと私の大切にしている三つ、
ずっと保っていきたいところです。

そして週末はなんと、ハーナイママのジュンコママと、
親友のロビンが、サプライズパーティーを企画してくれてました。
まったく気がつきもせず、大口あんぐり、すっかり驚き、
サプライズパーティーの見本のような大成功。

サプライズを企画したことはあれども、
されたことはなかった私は、39歳で初体験!
驚きとうれしさで、涙がでました。
本当に幸せ者です。

少しずつ春に向かうマウイ島、
クジラの赤ちゃんたちは大きくなり、
ジャンプする姿も圧巻のこのごろ、
これから私は、島の春、初夏の気配を探すつもりです。
そして、季節の便りをお届けしたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

マウイの冬の名物ペアヒもそろそろおしまい
author : jingujiai
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お見送りとお出迎えの境で

【2012.01.01 Sunday 11:00
2011年最後の日がやってきました。

今年は、本当にいろんな出来事がありましたね。
日本は津波、地震、原子力汚染などの災害によって、
むごい傷を今もがんばって癒す日々です。
日本を離れている私にとって、
家族と友人を想う日々が続いたり、
離れていることで、出来ることが限られ、
何だか何をやっても無力な気持ちがしたりもしました。
が、そんなことに負けてはいられませんからね!

マウイ郡庁は、災害にあった日本の方を迎えるために、
非営利団体とともに、渡航費、ホームステイ先の確保
毎日のアクティビティなどを用意し、
日本の方の滞在がビザなしで可能な三ヶ月を限度に
受け入れを現在も続けています。

私は、日本の夏休みであった八月にやってきた
たくさんの子どもたちとは、ハワイ大学マウイ校での
フラのワークショップを通じて楽しい時間を過ごせました。
教える経験の少ない私にとって、娘に手伝ってもらっての
ワークショップは教えることを学ぶ貴重な経験でした。


今年は、たくさん泣いて、強くなった年でした。
うれしい涙も、辛い涙もね。
脚力が鍛えられて、兎みたいに跳ねれるようになったかな。

出会いもあり、別れもありました。

大きな別れは、私たちのハーラウでチャント(詠唱)を
教えてくれていたことのあったアンクル・カレ、
チャールズ・カウプ、
そして、娘の幼なじみで大親友のお父さんであり、
ハワイアンスラックキーギターの名手、
私のお兄さんのような存在であったペケロ・コズマ、
ハーラウのなかでみんなのおじいちゃん的な存在で、
ミュージシャン、マウイ島のラジオ局の名物DJであった、
パパ・ポキ、アレン・ポキパラ、
この三人が、自分の旅立ちの時間を迎え、
この世を去ったこと。

大きな出会いは、これからの人生を共に歩んでくれる
かけがえのないパートナーPTと出会えたこと。

一年の終わりに、2011年を見送りながら、
卯年にどのくらい兎になれたかを確認していると、
間違いなく兎になれたことが発覚!

PTが私につけた愛称はなんと、
「BUNNY(うさぎ)」、
イースターの時期に出会ったため、偶発的についた
この呼び名は、実は彼の子ども時代の愛称でもあるとか。

大晦日の今日、家族と友人とともに、
年越し天ぷらそば&うどんの準備をしながら、
辰年を迎える心構えをしっかり!
来年の目標を娘と二人で書き出してみました。
欲張って掲げたたくさんの目標を読み上げながら、
「要は“龍“らしくいきましょ〜、辰年だからね」
というところに落ち着きました。
虹に願いをこめてね。


忙しい年末年始は大変だけど、
美味しい食事は魅力的、
珍しい仲間も訪ねてきたり……。

空色庵の読者のみなさま、
いつもありがとうございます。

どうか、よい年をお迎えください。
2012年を実のある一年にすることができますよう、
がんばりましょう!

author : jingujiai
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今、どうしていますか?

【2011.04.13 Wednesday 05:48
みなさま、お元気ですか?

元気ですか? 大丈夫ですか? どうしてますか?
気をつけてね、体を大切にね、無理をしないでね、
言葉にこんなに気持ちがこもったことは
いままであったでしょうか?

きっと、あったのでしょうけれど、
ここ一ヶ月ほど、会う人すべてに、知っている人すべてに、
日本にいるすべての人に
想いを馳せたことはなかったでしょう。

今回の地震や津波などの自然災害により、
お亡くなりになられたみなさまに
心からのご冥福をお祈り申し上げます。
そして、ご家族、ご友人のみなさまの心に
少しでも安らぎが訪れますように、
これから、私ができることを
がんばっていきたいと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

とても長い一ヶ月でした。

ハワイ島のロケから帰り、
みなさんにこのブログで久しぶりのハワイ島の絶景を
ご紹介しようと思っていた矢先でした。

日本や日本に住む家族や友人との物理的な距離について
マウイ島に住み10年以上たった今、
ある程度の心づもりはあり、それはいつもよい効果を
もたらしてくれていました。

しかし、今回ほど、距離を思い知ったことはありません。

どんなに想ってもそこに距離はあり、
物理的な距離が、心の距離を縮めたり、広げたり、
と、日本にいない私が、日本のために出来ることは何か
を、突き詰められた一ヶ月でした。

何もできない自分が情けなく、泣いてみたりもしましたが、
「自分の時間を、自分が今できないことのために
泣いて使うのは無駄なことなんだ。
自分ができないことはたくさんある。
でも、できることだってあるはずだから、
今、何かできることをするといい。
泣いていることだけは時間の無駄だ」

娘と毎晩夕食のときにお祈りをはじめました。
日本にいる誰か、家族でもお友達でも、
知らない誰かでも、誰かのために祈ること。

電気代は月30ドル代の、明らかに電気使用量の少ない
我が家でもさらに節電、そして節水、
もともと無駄使いをしない暮らしに輪をかけました。

毎週末、ファンドレイジングに参加。

ジュンコ・ママとマルコムの企画した
カレーランチのファンドレイジングパーティ
では、
私も娘もJも、ジュンコ・ママとマルコムと一緒に
セッティングからクッキング、掃除、何でもしました。

友人のジュエリー・デザイナーのまりちゃんも
ジュエリーをファンドレイジング用に作っています

みんな日本の赤十字にお金を集めようと必死。
私もつけてます!



まりちゃん、「私、こんなことしかできないから、
でも、どうしても日本の人にがんばってほしいの」
と、話してくれました。
こんなことじゃないよ、すごいよ、です。



マウイ島のあちらこちらで、
日本を応援する活動があります。
今週末はマウイ・アート&カルチュラル・センターで、
マウイ島のミュージシャンでお父さんが日系人の
ナプア・マクアさん、ケアリイ・レイシャルさんなどを中心に
チャリティ・コンサート「ALOHA IAPANA」を行われます。



私もこれからできること、
いま、いろいろ計画中です。

朝、娘といつも朝の会話をしながら、学校へ。

お日さまは偉いねえ、毎日ちゃんと東からあがって、
西に沈むね、それが一日ってすごいね、
一日がちゃんとはじまって、終わることに感謝だね、
だって毎日って大事だよ。

みなさん、一緒にがんばりましょう!

author : jingujiai
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初めよければ!

【2011.01.11 Tuesday 13:17
空色庵で迎える一月!

世界的な観光地であるハワイ、
「ハワイでお正月」は特に珍しい言葉ではないでしょう。
では、実際住んでいる私のお正月はどんな感じか。

大掃除をし、新年のお飾りをピシッと!の
私にとっていつまでも慣れないのは、
クリスマスから新年という「ホリデー」の飾りと
認識されているクリスマスの飾りが、
島中にそのままななこと。

移民の多い島のよいところで、
西欧文化にあたるクリスマスの飾りも、
チャイニーズ・ニューイヤーの爆竹も、
日本のお雑煮に入れる品々も、
みんなで楽しもう〜のモードが満載。

というわけで、クリスマスで盛り上がったあと、
大晦日には町中が煙に覆われるまで爆竹を鳴らし、
お正月にはお雑煮を食べる、というわけです。

ハワイでお正月用の料理のために特別に売られるのは、
まず「水菜」、これはお雑煮用です。
あとは里芋、牛蒡、大根、人参、蓮根などが
お正月用コーナーに並びます。
NISHIMEといえば地元の人の好物なので、
これらはお煮染めになったり、お雑煮に具にも。

さて、我が家は、お雑煮が大好き!
餅つきをしたり、おせち料理を作る年もありますが、
今年は餅つきをする時間もなく大掃除に励んだのと、
料理のプロに、おせち料理を食べに来てねと
ステキなお誘いをいただいていたのを理由に、
お雑煮と豆を煮たのみでした……。

ですので、お雑煮にはさらなる愛情をこめて!



出汁昆布と、まあるい大根と人参、
味のある、角のとれたヒトになれますように!



マウイ島の地鶏はこんがり焼いてからね。
定番の「水菜」、今年は売りきれ前に手に入れました。



当然、餅は丸餅!
つきたてを買いました。

お雑煮は美味い〜。
家族で食べたあとは、フラファミリーの家に鍋を運び、
う〜ん、お雑煮の時間。

と、その後は、当然ビーチ!
クリスマスプレゼントにもらったばかりの水着に着替えて、
海へ、海へ、海へ。

う〜ん、初めよければ、終わりよしな気分。

何がともあれ、幸せな正月を迎えられたことに感謝です。



海に行くときは特に素早い娘はスクーターで……。



お雑煮がまだお腹にいっぱいの私の横で、
砂のアートができあがっていきます。
海ってやっぱりいいね。

兎になる準備をしなくちゃね、
とビーチでまどろみながら、今年の目標の確認。

愛する人たちをたくさん愛すること
書きたいことをしっかり書くこと
いただいた踊りを丁寧に踊ること

を中心にですね、

兎の後ろ足にあるような筋肉をつけて、
瞬発力、脚力のあるオンナでいるぞ、

と誓いました。

がんばります!

日本のように三が日、松の内、と
じっくりお正月がないので、
子どもたちの学校は週明けから。
私の仕事初めも同様。



なので、お正月の週末の後半は、
宿題をしなくてはいけなかったり!

と、やはり、年のはじめは忙しなくはじまるのです。

私の年始の仕事はなんとゴルフ・トーナメントの取材。
ゴルフ、昔は嫌々練習したものですが、
最近、いろいろな影響で、
ゴルフが身近になってきましてですね、
このトーナメントのお仕事、楽しくさせていただきました。
(これは次回ご報告)

ほ〜ら、初めよければ、終わりよしな気分が続きます。

そして、今年のはじまりになんともうれしいのは、
ハワイ州は全島、買い物の際にお店で購入した品物を入れる
プラスティックの袋が禁止になったことです。
(紙の袋は使用されています)

はい、みなさま、買い物バッグ、持参しましょうね!
ハワイ土産に、買い物バッグ、おすすめです。



また、私のフラ・シスターのみさちゃんから、
こんな可愛いクリスマスプレゼントをもらいました。
みさちゃんのお友達が作っている「エコ・たわし」
洗剤なしで食器洗いができます〜



そして、初めよければ、ということで、
お正月の気分を最高に盛り上げてくれたのは、
おせち料理〜。



私が毎晩踊っていたカアナパリビーチホテルの厨房で
今もがんばっている友人のてるちゃんの家で!
(当ホテルで働く日本人は三人だったのでしっかり団結、
てるちゃんが料理上手なので、いまは私が金魚のふん)

よい「初め」です。



娘とハレアカラで初日の出、拝んできました。

私たちが愛するすべて人々の、よき初めを願って!

みなさま、今年も空色庵を
どうぞよろしくお願いいたします。






author : jingujiai
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ゆく年、くる年@マウイ島

【2011.01.01 Saturday 10:50
 2010年最後の日になりました。

今年のはじめに友達から、
彼女が禅寺で聞いた干支の話を思いだします。

「丑(うし)年は失(うし)なわれる年、
寅(とら)年は捕(とら)える年」
干支にある動物のように一年は過ぎていくものという観念。

丑年に大きなものを失った私は、
この干支の話に真実味を覚えたものです。

とらえる年、

何を、どのように?



「虎が獲物を捕らえるとき、
彼らはすぐに飛びかかりません。
獲物をじっくりと決め、観察し、準備をし、
獲物との距離をじわじわとつめていきます。
最後の瞬間、虎は勇ましく飛びかかり、
獲物を逃がすことはないでしょう」

虎になる年は、私にとって、失ったものを見つめ、知り尽くし、
同時に自分にあるものを感謝することからはじまりました。

そして、自分を試し、挑み、
獲物とのなる存在や観念と向かい合う……。



寅年の終わりに、

私が虎になったか、という問いに、
私は、確かになったと、答えることができます。

虎になった私は、傷もつきましたが、
獲物を得るためのしなやかさも身につきました。

獲物は、丑年の私よりも大きな私、
自分よりも大きな獲物をくわえた虎は、
傷だらけの隆々たる手足をつかい、悠然と歩きはじめます。

卯年に向かって。



獲物をくわえたままなのか、獲物を食べて身にするのか、
兎のように走る術を求めて、あと数時間後にめぐりくる新しい年を、
待っている私です。

空色庵にいらした皆様に、
新しい一年が、愛する人々に囲まれた、
恵みのある年でありますように、
心からお祈り申し上げます。


大掃除の終わりに、お手伝いの応用か?
子虎たちは大騒ぎ!

author : jingujiai
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Happy Holidays on Xmas Islands

【2010.12.16 Thursday 06:12
年の瀬、師走……、
日本語ほど情景を豊かに写し出す言葉はないなぁ〜
と感動している場合ではありません。

みなさま、いかがお過ごしですか?


フラ・オ・ナー・ケイキで使ったレイが、
クリスマス・オーナメントに!


マウイ島で感じる年の瀬といえば、
アラスカに行っていた鯨たちが、
出産のために戻ってきて、海は賑わいをみせ、
と南国情緒豊かにいきたいところですが。

母でもあるわたくし、
10月の終わりに巨大かぼちゃをくりぬき、
無理難題をいう娘のハロウィーン衣装を作り、
11月のサンクス・ギビングの祝日に家族、友人が
顔を合わせた直後にはクリスマスツリーの飾り付け、
クリスマスギフトのラッピング、カードの手配、
次々にやってくるクリスマスパーティーの知らせ、
お食事持ち寄りのパーティーのための料理、

はい、12月に入ったいま、もう息が絶え絶えです。


部屋のなかを少しずつクリスマス風にね、少しづつ

今年のクリスマス、ホリデーシーズンは昨年よりも
40%以上の観光客の到来が予想されるとかで、
経済的にうれしいニュースに反応したお店は
10月からクリスマスモード全開!
「ママ〜、うちはいつクリスマスのやつ飾る?」
と笑顔の娘のステキなプレッシャーを感じる日々。


マウイ島の高原で採れるイチゴもこの時期が一番美味

鯨見たさに道路の真ん中で車を止める観光客のみなさまや、
孫可愛さに一年ぶりの運転でホリデーショッピングに
くり出すおじいちゃんとおばあちゃんの運転する車をよけ、
日本同様に取り締まり強化となる警察車両に気を配り……。

ホリデー、いらん、 
早くすぎるか、もう来ないかにしてくれ。

と心のなかで叫ぶ私に、笑顔を取り戻してくれるのは、
クリスマス・ソングなんですよ〜!

フラ・ダンサーもミュージシャンも、
10月の終わり頃から、少しずつ復習をはじめ、
Happy Holidayな気分を盛り上げていくんです。

クリスマスキャロルの代表のようなものから、
ハワイアン・クリスマスソングまで、パフォーマンスをしますが、
娘のお気に入りは『White Christmas』、
雪への憧れをいっぱい浮かべて踊ってくれます。


我が家の小さなクリスマスツリーとクリスマスカレンダー

家族が集まるホリデーシーズンが大好きだった
私たちのクム・フラ、アンティ・ケアラは
たくさんのクリスマスソングを教えてくれましたから、
この時期、できる限り踊って、
私たちも楽しみ、お客様にも楽んでいただいています。

また、踊る曲ではないのですが、
私がこの忙しい時期に心を和まされる曲、
どんな状況でもついつい笑ってしまうのがこの曲。

有名なクリスマスキャロル『The twelve days of Chiristmas』
ハワイ・バージョン、つまり替え歌です。
ハワイらしさというか、地元の人たちの楽しむクリスマス感たっぷり。

クリスマスの12日を一日づつ数え、
一日ごとにクリスマスの贈り物を受け取っていくのが歌のコンセプト。
本物の歌では、キジバトや白鳥、乳搾りの娘や金の指輪など、
ヨーロッパの16世紀に作られたクリスマスキャロルならではの
風情ですが、ハワイ・バージョンでは……。

クリスマスの一日目におばあちゃんがくれたのは、
とはじまり、パパイアの木にいる一羽のマイナーバード、
(ハワイの木々にあきれるほどたくさん住んでいる鳥)
二つのココナッツの実、三つのサキイカ(おつまみですね〜)、
四つの花のレイ、五匹の太った豚(ハワイアンフードの定番素材!)、
フラの練習を六回、七匹の元気に跳ねるエビ、ウクレレが八つ、
9ポンドのポイ(ハワイの人々のソウルフード、タロイモを蒸して
水と合えたもの)、ビール缶が10缶、11人の宣教師、
テレビが12台!!!で終わります。

この曲をハワイなまりの英語で歌うので、
クリスマスキャロルが、陽気なハワイアンソングに早変わり。



今日は、クリスマスイブ、
観光シーズン真っ盛りのマウイ島で、
私たちフラ・ファミリーは、クリスマスイブのディナーを作りながら、
ショウのステージへ。キッチンとステージを行ったり来たりの週末です。

世界中からの観光客の集まるハワイ、
移民文化の豊かなハワイ、
宗教や民族という概念とは別の空気が
クリスマス・アイランドにはあるようです。

Happy Xmas Day !!
author : jingujiai
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神宮寺 愛
writer & coordinator
(J.U.One Corporation)
'ōlapa(Pā'ū O Hi'iaka)
@ Maui, Hawaii